転職するときに知っておかなければいけない想定年収の計算方法【転職ノウハウ】

想定年収を計算できないと実際の収入と乖離が出るので要注意!

転職する際に最も気になる項目、想定年収

数字をそのまま鵜呑みにしてしまうと、実際の収入と支出のバランスが取れなくなってしまいます。

最悪の場合、生活できなくなってしまう恐れもあります。

入社してから後悔しないために、想定年収の計算方法について理解していきましょう。

求人票の想定年収

よく見る想定年収 (金額は例)

・入社1年目の想定:400万〜500万

・予想年収:450万〜600万

この数字をみて、「最低でも〇〇円もらえるなら入社しよう」とすぐに判断しないでください!

想定年収の数字を出すためには、色々な数字を理解しておく必要があります。

想定年収の計算方法

求人票に記載されている想定年収を計算する上で注意すべき点を解説していきます。

例として想定年収を400万としておきます。

想定年収=手取りではない

この点は理解している方が大半だと思いますが、ご存知ない方もいらっしゃると思うので

説明しておくと、手元に400万来るわけではありません。


住民税や所得税、年金などが引かれて手元に来るため、求人を見て安易に手元に入るお金だと勘違いしないようにしましょう。

年収400万の場合、差し引いて手取りが300万付近になります。

月収と賞与を合わせても想定年収にはならない

年収400万の場合、給与として記載されている条件が以下のようになります。

給与例

 月給20万円+賞与4ヶ月+各種手当



この場合、月給20万円×12=240万円と賞与4ヶ月分→20万円×4=80万円

合わせて320万円になります。


この時点で400万円から80万円不足していますね?

つまり、各種手当が80万円分存在しているということになります。

手当の内訳について解説

それでは、各種手当の内訳について見ていきましょう。

企業によって貰える手当は違いますが、一般的な手当の例で説明していきます。

手当の例

・残業手当

・交通費

・家賃手当

・資格手当

・家族手当

今回は転職後すぐの独身を例として、計算します。

1)残業手当

平均残業時間が20時間とすると、毎月の残業代はおおよそ3万円になります。

年間に直すと、36万円の手当てになります。


2)交通費

交通費については、上限を儲けている企業が多いです。

今回は毎月15000円を上限として計算し、年間18万円の手当てになります。


3)家賃手当

家賃手当てについても、無い企業も多いですが、今回は家賃が7万円の30%として

毎月の手当てを21000円、年間25万の手当てになります。

手当を含めた合計金額

ここまで計算した金額を合計すると、320万+36万+18万+25万=399万(≒400万)

こうして想定年収の400万が割り出されているということになります。

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想定年収と支出の関係性を知っておかなければいけない理由

ここで注目していただきたいのが、手当の項目についてです。

交通費については必ず払う必要があり、家賃は一部しか負担されません。

つまり、実際に手元に入り自由に使えるお金は400万から必ずかかるお金を引いて、

さらに交通費、家賃の計算も織り込まなくてはいけなくなるのです。


今回の例では交通費・家賃で年間100万程度になる為、手元に残るお金は約200万になります。

ここまで計算して、転職の想定年収が自分の求める金額になっているかどうか考えなくてはいけません。


まとめ

想定年収の数字だけを見て転職先を検討してはいけません。

今回は手当を仮定しながら計算してみましたが、企業によって手当の内容は異なります。

必ず手当の内容と手当に対する支出を鑑みてから応募するようにしましょう。

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