【HbA1c】糖尿病は血糖値だけが全てではありません〜糖尿病患者の体験談〜

2021年9月10日

糖尿病は血糖値だけを気にすればいいわけではありません。

糖尿病と診断されてしまって、真っ先に考えることは「なんとかして血糖値を下げなければ・・・」ではないでしょうか。

この考えは決して間違っていません。

確かに糖尿病の一つの判断基準として血糖値があります。

しかし、血糖値は食事などの外的要因で一日のうちに上昇、下降を繰り返すため、

長期的な糖尿病の経過観察としては不向きとなっています。

今日は、糖尿病の経過観察に欠かせない「HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)」について紹介していきます。

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HbA1cとは何か・・・

ここでは、HbA1cに関する基礎知識を紹介していきます。

まず、ヘモグロビンとは血液中の赤血球に含まれているタンパク質の1種です。

このヘモグロビンは肺から取り入れた酸素と結合し、酸素を体内の隅々にまで

行き渡らせる働きをしています。

しかし、このヘモグロビンは実は酸素だけではなく、ブドウ糖とも結合しやすいという

性質を持っており、

ブドウ糖と結合した状態のヘモグロビンのことをHbA1cと呼びます。


なぜHbA1cを糖尿病の指標とするのか・・・

なぜ血糖値ではなく、HbA1cを糖尿病の指標とするのでしょうか。

それは、このHbA1cが非常に都合の良い物質だからです。

通常、血糖値は食事の際に上昇し、時間の経過とともに下降していきます。

ということは、1日の中で血糖値の高いタイミング、低いタイミングがある事になります。

また、血糖値は食べた物や、食べ方によって上昇の様子が異なるため、

血糖値が高いからといって、一概に糖尿病だとは判断しずらいわけです。

安定した物質のHbA1c

その点、HbA1cは非常に安定した物質となります。

ブドウ糖と結合したヘモグロビンはHbA1cとなります。

一度結合したブドウ糖とヘモグロビンは基本的には分離することはありません。

また、ヘモグロビン自体に長い寿命があり、体内で生成されてから約120日で

崩壊し排出されます。

つまり、血中のブドウ糖が多くなれば、なるほどHbA1cは生成され、

約120日間、体内にとどまり続けるという事です。

HbA1cは2〜3ヶ月の血糖値の平均値

120日間体内にとどまるヘモグロビンの性質は非常に便利です。

単純な血糖値が食事に左右され上昇下降を繰り返すのに対し、

慢性的に血糖値が高い場合、HbA1cも上昇を続け、値を維持するため

いつ測っても値に大きなズレがないのです。

つまり、HbA1cの値が高いということは、慢性的な高血糖であることを

示しており、糖尿病と診断することができるのです。


HbA1cの標準値はどれくらい・・・

一般的にHbA1cの標準値は4.6〜6.2%と言われています。

※ちなみに年齢による数値の変化はありません。

6%後半までは糖尿病予備軍、7%〜は糖尿病の疑いが非常に強い

と診断されることが多いです。

ちなみにd9の初回診察時のHbA1cの値は10,7%でした。

医者からは即入院を勧められるレベルの値です。

健康診断や、人間ドックでHbA1cの数値を計測している場合は、

ここまで値が上昇する前に、要注意して数値を確認する事をお勧めします。


しかし、幸運なことに服薬治療が体にあったのと、食事療法を

ストレスなく進めることができた為、現在のHbA1cの値は6,1%と

基準値内にまで改善することができました。

食事療法については、別ブログでも紹介してありますので、

よければ参考にしてみてください。

糖尿病の改善に効果的なオススメ食品と食事 〜糖尿病患者の体験談〜

HbA1cの値が下がらないとどうなる・・・

HbA1cの値がいつまで経っても下がらないということは、血糖値の値が

常に高止まりしていることを表しています。

糖尿病の恐ろしいところは、糖尿病自体ではなく、糖尿病が引き起こす合併症にあります。

失明や、足先の壊死、免疫機能の低下、動脈硬化などなど・・・

HbA1cが下がらない場合は、すぐにでも改善の為に行動を起こしましょう。

最悪の場合、インスリン注射の常用や透析の開始など、取り返しのつかない事態に

発展します。

糖尿病と診断されても悲観することはありません。

日々の習慣の改善一つで自体は必ず好転します。

糖尿病は改善できる!糖尿病になったらやっておきたい日々の習慣。〜糖尿病患者の体験談〜

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まとめ

・HbA1cとは、ヘモグロビンとブドウ糖が結合してできた物質

・HbA1cは結合後体内に長く残留する為、測定タイミングによる値の変動が少ない

・HbA1cの基準値は4.6〜6.2%

・HbA1cの値が高い場合は糖尿病の可能性が非常に高い



みなさん、如何でしたでしょうか。

HbA1cについてご理解いただけたでしょうか。

HbA1cの測定値というものは非常に便利な項目かつ信頼性の高い値となります。

健康診断などで、HbA1cの項目がある場合はしっかりとチェックをしてみてください。

また、糖尿病と診断された方も通院のたびに、採血による検査を受けている事と思います。

検査の度に目にすることができる数値ですので、毎日毎日の習慣の見直しや、

病気の改善に向けた努力を重ねて、正常値を目指して一緒に頑張っていきましょう。



それでは今回はこの辺で!!
これからも糖尿病に関する体験談や、お勧めの食べ物など
情報提供ができるようブログを書いていきますので、よろしくお願いします!!

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